
栄養士として働くなら、やはり給料が高い職場でスキルを活かしたいものです。しかし、勤務先によって給与水準には大きな差があります。栄養士として働く場合、病院や学校、食品を扱う企業など、さまざまな場所がありますが、どの職場が高収入を期待できるのでしょうか。そこで本記事では、栄養士の給料が高い職場や、栄養士が給料を上げるためにはどうしたらよいのかについて紹介します。
栄養士の給料はどれくらい?平均額を知っておこう
栄養士として働くうえで、給料がどのくらいなのか気になる方も多いでしょう。平均的な給料を知ることで、自分の給与が相場と比べて高いのか低いのかを判断することができます。
ここでは、栄養士の平均給料をデータとともに詳しく解説します。
栄養士の平均的な給与額
栄養士の平均給料は、月収約25万円、年間のボーナスは約60万円です。これを基に年収を計算すると、約360万円となります。
しかし、この金額は日本の全職種の平均年収と比較すると低めの水準です。とくに栄養士の仕事は専門知識が必要でありながらも、給与が高くないことが課題とされています。
職場の規模が給料に与える影響
勤務先の規模によっても栄養士の給料は変動します。一般的に、従業員の多い大規模な施設や企業ほど給与が高くなる傾向があります。
たとえば、従業員数10~99人の職場では月収約24万円ですが、1,000人以上の大規模な職場では月収約26万円となります。
そのため、給与アップを目指すなら、大規模な病院や給食会社、企業の社員食堂などの求人をチェックするのもひとつの方法です。
年齢やキャリアによる給与の違い
栄養士の給与は、年齢やキャリアの長さによっても変動します。新卒から働き始めて経験を積むにつれ、給与は徐々に上がる傾向があります。
たとえば、20~24歳では月収約21万円ですが、50~54歳では月収約29万円に達します。このように、キャリアが長くなるにつれて給与も増えていくのです。
ただし、ほかの職種と比較すると給与の伸び幅はそこまで大きくないのが現状です。
栄養士の給料が高い職場はどこ?
栄養士として働くなら、やはり給料の高い職場を選びたいと考える人も多いでしょう。栄養士の給与は勤務先によって大きく異なり、職場の種類によっては平均を大きく上回る収入を得ることも可能です。
では、どのような職場を選べば高い給料を期待できるのでしょうか。以下では、栄養士の給料が高いとされる代表的な職場についてご紹介します。
給食センター
給料が高い栄養士の勤務先として代表的なのが給食センターです。学校給食や企業の社員食堂、病院給食を提供する給食センターは、栄養士が多く活躍している場のひとつです。
とくに管理栄養士の資格を持っている場合は責任あるポジションに就くことができ、給与も大幅にアップします。
給食センターは栄養士として安定した収入を得られるうえ、人手不足が深刻な地域も多く、高待遇で募集されていることも多いです。都市部や大規模な給食センターでは給与水準が高く、地域やスキルによっては年収600万円を超えることも珍しくありません。
また、給食センターでは、栄養バランスを考えた献立作成だけでなく、調理スタッフの管理や食材の発注・衛生管理など幅広い業務を担当します。責任が大きい分、給与に反映されやすいため、年収アップを目指す栄養士にとって魅力的な職場といえるでしょう。
もし、高収入を目指すなら、給食センターは必ず選択肢に入れておくべきです。とくに大手の給食会社では福利厚生も充実しており、安定した働き方が期待できます。
食品関係の企業
食品メーカーや食品開発を行う企業も、栄養士の給料が高い職場のひとつです。食品業界では、栄養に関する専門知識を活かして商品開発や品質管理、栄養成分表示の作成などの業務を担います。
とくに商品開発の部門では、新しい食品を企画・設計する過程で栄養士の知識が不可欠とされており、高い専門性を求められる分、給与も高めに設定されています。
また、企業での栄養士の仕事は単なる栄養計算に留まらず、マーケティング部門と連携しながら市場ニーズに合った商品の開発にも関わることも少なくありません。
自分が関わった商品がヒットすれば、ボーナスに反映されることもあるため、成果を出せば年収アップのチャンスも広がるでしょう。
なお、大手食品メーカーでは給与水準が高く、役職に就くことでさらに収入を伸ばせる可能性があります。
食品企業は専門性とクリエイティブな視点を求められるため、日々の業務にやりがいを感じながら働けるでしょう。給与の面でも高い収入を狙うなら、食品関係の企業もチェックしておくべき職場です。
医療施設や介護施設
病院や歯科医院、介護施設も栄養士の給料が高めの職場です。とくに管理栄養士の資格を持っている場合、患者や利用者の栄養管理を行う重要な役割を担うため、給与水準が高く設定されることが多くなります。
医療や介護の現場では、栄養管理が治療や健康維持に直結するため、栄養士の存在が非常に重要視されているのです。
病院では入院患者に合わせた食事を提供するため、個別の栄養指導や治療食の献立作成を行います。特定機能病院や大学病院などの大規模な医療機関では、高度な知識と経験が求められるため、給与も高めです。
また、医療機関では夜勤や緊急対応などが必要な場合もあり、これが給与に加算されることもあります。
加えて、介護施設においても、入居者の健康を支えるために栄養士の役割は欠かせません。特別養護老人ホームや有料老人ホームなどでは、栄養ケアマネジメントが求められるため、専門的なスキルを持つ栄養士は重宝されます。
こうした施設では管理栄養士の設置が義務付けられている場合も多く、需要が高いため給与も比較的良い水準に保たれています。
さらに、医療施設や介護施設では資格手当や経験年数による昇給も期待できるため、長く働くことで安定した収入を得ることが可能です。栄養士として専門性を深め、医療や介護の分野でキャリアを積みたい方にはおすすめの職場です。
給料アップを目指すなら高収入の職場への転職を検討しよう
栄養士として働くうえで、給料に不満を感じた場合は、給料の高い職場に転職することも選択肢のひとつです。
栄養士の給料は勤務先によって大きく異なり、職場を変えることで収入が大幅にアップする可能性があります。給食センター、食品関係の企業、医療施設や介護施設は、栄養士の中でも給料が高い傾向にある職場として上記で紹介しました。
とくに給食センターは地域によって待遇に差がありますが、人手不足の状況が続いているため、高待遇で募集を行っていることも少なくありません。
また、給料を重視する場合は、なるべく大規模な企業をターゲットにすると良いでしょう。加えて、転職活動を進めるうえでは、給料だけでなく福利厚生も確認することが大切です。
昇給制度の有無やボーナスの支給実績、休暇制度、育児支援制度など、自分のライフスタイルに合った条件を見極めることが重要です。
転職先を探す際には、求人数が豊富な転職サイトを活用すると効率的に情報を集めることができます。希望に合った条件の職場を見つけるために、複数の転職サイトを併用し、幅広くリサーチを行いましょう。
栄養士としてより良い待遇を求めるなら、現状に満足せず積極的に転職を検討することが、収入アップへの近道となります。自分のスキルとキャリアを活かせる職場を見つけ、より充実した働き方を目指しましょう。
まとめ
栄養士の給料は勤務先や職場の規模、キャリアによって大きく異なります。平均給料を把握し、自分の収入が相場と比べてどうかを確認することは、今後のキャリアを考えるうえで重要です。とくに給食センター、食品関係の企業、医療・介護施設は栄養士の中でも給料が高い傾向にあります。また、給料アップを目指すなら、こうした高収入の職場への転職を視野に入れることもひとつの手段です。自分に合った職場を見つけ、より良い環境で働けるよう積極的に行動していきましょう。